2024年4月3日(水)に埼玉県警察本部長、埼玉県公安委員長、埼玉県知事に宛て公開質問状を提出しました。
これに対し2024年4月19日(金)に全ての質問状の回答を受け取りましたので、ここに公開致します。
また今後の対応については別途世話人で話し合いを行う予定です。
公開質問状の回答
公開質問状提出について
更新が遅れてしまいましたが、7回目と8回目のスタンディングの様子を簡単に残しておきます。
今回、SHKW(Stop Hate Kawaguchi Warabi)を作る前に個々人でスタンディングアクションを行っていた時に知り合った川口の方が「スタンディングに参加できるのは今回が最後かもしれないです」と、沢山の手作りプラカードを持って参加してくれました。
スタンディングの方法もよくわからず駅前で緊張しながら立っていた時、話しかけてくれて励まされたことを思い出しました。
川口での差別の現状についての思いも共有し、私たちの活動は小規模かもしれませんが、これからも地道に継続していこうと改めて感じました。
今回ははじめましての方が何人か参加してくれました。
暖かくなったからか人々の足取りもゆっくりになり、こちらに目を向けてくれる人が増えたように感じます。
ポジティブな反応もいただけて、それは素直に受け止めつつ、ネガティブな反応を受けた時にどうコミュニケーションを取るか、そもそも関心がない人のアプローチにはどんな方法があるかは試行錯誤を重ねていくしかないなと考えながらの1時間でした。
2024年4月3日(水)に埼玉県警察本部長、埼玉県公安委員長、埼玉県知事に宛て、県内で行われている特定団体のデモ・街宣における埼玉県警の対応について、公開質問状の回答期限を2024年4月20日(土)とし提出いたします。
また埼玉県知事に対しては上記内容に併せて、昨今の埼玉県内における差別に対する見解*1についても質問させていただきます。
質問状作成は埼玉県内の有志で行いました。提出は下記1個人、3団体からなる「埼玉から差別をなくす会」として提出いたします。
路上の本屋/世なおし埼玉県民の会/川口の未来を創る市民の会/SHKW(Stop Hate Kawaguchi Warabi)
賛同団体は15団体、個人では63 64人*2の方に賛同者として名前を連ねていただいています。
賛同いただいた方々、ご検討いただいた方々共にありがとうございました。
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2023年10月8日(日)に埼玉県川口市で、日本第一党が「移民反対デモ」を企画しましたが、当日多数の抗議により開催が不可能となりました。
その後、2023年10月22日(日)に同団体が「移民反対リベンジデモ」を企画し、埼玉県警察は数百人単位の警備体制を組みました。
その結果、同日に開催されていたベンガル地方のお祭りの横をデモ隊が通り「移民反対」のシュプレヒコールが街に響き渡る事態となりました。
そして現在まで同団体以外にも複数の団体が、同市内でデモ・街宣を繰り返し行っており、その中でヘイトスピーチ解消法に抵触する発言(「〇〇人は日本から出ていけ」や「移民は出ていけ」等)が確認されていることから、差別扇動を目的としたデモ・街宣だと評価せざるを得ません。
しかし依然として2023年10月22日(日)の警備体制は多少の増減は見られつつも維持されたままです。
加えて、埼玉県警の職員が抗議者に対し侮辱発言を行なったり、デモ・街宣の開催団体の後片付けを手伝うような姿も見られました。
現在、埼玉県内の特定の民族に対して激しい差別が巻き起こっています。その状態で、埼玉県警の対応は差別扇動にお墨付きを与えるものだとしか思えません。
私たちはまず、埼玉県警察本部長、埼玉県公安委員長に対し、一連の対応や一部職員の対応(抗議者への侮辱発言など)が問題であると認識していただきたいです。
その上で、一部職員の対応に関してはその職員だけではなく県警全体の問題として捉えています。そのため、具体的に"県警全体"で今後どのような対応をとるのか問いたいと思います。
そして埼玉県知事に対しては、ヘイトピーチに対して許容しないという姿勢の先に、具体的にどのような施策を行うのか回答を求めます。また、県知事自身がヘイトスピーチ解消法の起案に関わっていたという実績から、神奈川県川崎市のようなヘイトスピーチ規制法に関しての見解もお聞きしたいです。
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質問状は、下記リンクより閲覧できます。*3
埼玉県警察本部長宛て公開質問状
https://drive.google.com/file/d/1ObeMyUfSltWfyHG_Ud45Kz1Gk2q7nBba/view
埼玉県公安委員長宛て公開質問状
https://drive.google.com/file/d/1qPeSjMe3drscNTD2mFonG8xSVhMTmWD2/view
埼玉県知事宛て公開質問状
https://drive.google.com/file/d/1HhXwndBEpkJNjwgW1ExBJj2aFZ6oxqDr/view
6回目のスタンディングです。今回は蕨駅前です。
主催がエネルギー切れを起こしていたのですが、参加者の皆さんが率先してプラカードを並べてくれました。
というわけで、今回はブログも簡素に書いていきます。
今週末は残念ながら川口駅前でヘイト街宣があるため、ヘイト街宣/デモに注意のプラカードも掲げました。
そしてヘイト街宣があるなら、反ヘイトスタンディングもあります。
私たちもお手伝いで参加します。
はい。やります。
— 路上の本屋 @さいたま (@_no_honya) 2024年3月7日
決めました。
3月17日(日)反ヘイト街宣に合わせて、13時から反ヘイトスタンディングやります。
こちらは、通行人への注意喚起のためのアクションで、カウンターとは役割分担します。
つづく#ヘイトパトロール #ヘイト行動情報 pic.twitter.com/KLZI2QNjzf
5回目のスタンディングです。今回は川口駅前で行いました。
川口市からの参加者が排外主義に抗って声を上げていこうと、なんと1時間スピーチしてくださいました。大変お疲れさまでした。
他にも「パレスチナを知るキーワード」フライヤーを配布いたしました。
参加してくださった方々はありがとうございました。
"人権尊重宣言都市"という横断幕が川口駅前に立派に掲げられる中、蕨駅前でのヘイトデモを皮切りに、議員の方々から様々なヘイト発言がありました。
自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿 | 共同通信
維新高橋氏、クルド人危険視発言 国会質疑で「一斉取り締まりを」 | 共同通信
国税庁が「在日特権」否定 税優遇あるか問われ答弁 | 共同通信
この間「日本の味」と書かれたお菓子を食べることすら嫌になるほど「日本の〇〇」という言葉に鳥肌が立ち、「日本」が嫌いになっていくのを感じていました。
と、こういうことを日本国籍を有する私が公の場で書いたところで、せいぜい「反日」だと非難されるだけでしょう。無視することができます。
しかし外国籍の方々はそうはいきません。
「精神病院に行け」発言認め謝罪…日本クルド文化協会、デモでのヘイト発言を指摘 「死ね」は空耳と否定|埼玉新聞|埼玉の最新ニュース・スポーツ・地域の話題
勿論「精神病院に行け」に対して、精神疾患の方への謝罪は大事です。
ですがこの発言に至るまで、クルドの方々はSNSでヘイトスピーチを受け続け、更にヘイトデモ隊により対面でヘイトを投げられていたわけです。
それに対し、ヘイトスピーチやデマを流している人は一切説明のコストを払いません。
それらを流して、クルドの方々に対する偏見が広まればいいわけですから。
それが自分の仕事に繋がるのか、ある法案を通したいのか、若しくは単純に溜飲を下げたいのかはそれぞれでしょうが、この人たちが行った行為の責任はクルドの方々に帰結してしまいます。
広まった差別やデマの回収するのは、ヘイトを流した人たちではなくクルドの方々がせざるを得ないのです。
その結果としての会見での謝罪であり、日常でのゴミ拾いパトロールであることをマジョリティは深刻に受け止めなければなりません。
ヘイトを流す人びとは、何の不安もない場所から、「市民の声」として外国の方々による犯罪や迷惑行為の不安があがっているということを主張します。
それがあるとして、その原因はあなた方が不安を煽っているからではないですかと問いたいです。
そしてそのようなヘイトスピーチは許さないということを"人権尊重宣言都市"に住む「市民の声」としてここに残しておきます。
2/18(日)の蕨駅前でのヘイトデモに関して、デマを基にした情報が広まっています。当日、私は蕨市民としてその現場に居合わせておりました。
SNS以外にも情報を残す必要性を感じたので、以下にその概要や感想をまとめていきます。
まず、SNS上ではクルドの方々が暴動を起こしたかのような投稿がなされていますが、デマです。
2/18(日) 14:30~終了時間未定で日の丸街宣俱楽部、日本侵略を許さない国民の会という団体による、クルドの方々を標的としたヘイトデモが企画されました。
これを受けこのデモに抗議する人びとが当日集まり、当該団体に対し抗議を行いました。その中にクルドの方々は少しいたくらいです。(そもそもパトロールのベストを付けているひと以外、クルドの方かどうかもわかりません)
以下大まかな様子を時間別に報告します。
近所なので蕨駅前に行ってみました。
既に多数の警察官が配置され、蕨駅前の大通りには柵と三角コーンが設置されていました。
出発地点である芝新町公園も柵で囲まれ、立ち入ることができませんでした。
再び駅前に戻ると、反差別プラカードを掲げた人びとが集まり始めました。
地元の住民や埼玉県在住者の姿も見えます。
川口市から来た抗議者は差別に抗議するスピーチを行っていました。
他の抗議者もヘイトスピーチに関するリーフレットを配布したり、注意喚起を行ったりして、各自が考え、行動し、必要な場面で協力し合っていました。
また、川口市議のふじしまともこさんもリーフレットを配りながら地元住民と対話をしていました。
抗議者たちは公園に向かおうとしましたが、警察によって封鎖されています。
住民の出入りはどうしているのかと気になりましたが、どうやら家に入るか確認しているようです。抗議者が公園に入ることはできません。
ヘイトデモ隊に動きがあったため、再び大通りに戻りました。
今回のヘイトデモの標的である日本クルド文化協会前には、抗議者が集まっていました。
先ほどのふじしま市議含め、さまざまなひとがスピーチをされていました。
「ヘイトやめろ」のコールもありました。
駅前に移動しました。わざわざ駅前のいつもキッチンカーが出ている場所を柵で囲み、厳重警備の中、ヘイトデモ隊が荷物の片づけをしていました。
SNSで上がっている動画の多くがこの時間帯です。
人は多かったですが、ヘイトデモ隊や抗議者より警察官が一番多かったです。
ヘイトデモ隊が改札まで誘導されその後はまたいつもの蕨駅前に戻りました。
開催されたのは"ヘイト"デモです。通常のデモではないんです。
しかも住宅地で、さまざまな背景をもつひとが多く住む街で。
それを、あんなに多くの警察官を投入し、主催者を囲い、私たち抗議者の方を向いて、一体何を守っているのかと問いたい。
ヘイトデモが平然と行われる原因の一端を埼玉県警が担っているということは明らかです。
下記にまとめていただいていますが、無理やりにこじつけられたデマが飛び交っています。
仮に「日本人死ね」と言っていたとして、SNSを中心としてヘイトスピーチを受け続けていた側の恐怖や怒りを見逃し、今回の発信ばかりが問題だとする態度、それ自体に非対称性があります。
"個人的"には「(精神)病院に行け」という言葉の方が「日本人死ね」より問題だと思いますが、それは発話者と話をして、今後この言葉は使わないように気をつけよう、で終わることです。
当たり前ですが、マイノリティだって怒ります。怒った時の反応や言葉は、「日本人」と同じく人それぞれです。
その反応、言葉を曲解して「危ないマイノリティ」と一括りにする言説こそがヘイトがあるという証明になっています。
蕨・川口にマイノリティが問題を持ち込んでいるというような差別扇動を私は許容しません。
地域住民は何十年も時間をかけながら、共生の道を模索しています。
文化や生活習慣の違いで摩擦が起きたならば、その都度コミュニケーションをとり、お互いの落としどころを見つければいい話しです。
問題が起きたなら個別に対応するべきで、その属性全体の問題として捉えていいはずがありません。
「日本式」にこだわらずに、マイノリティが抑圧を強いられないような、誰もが生活しやすい場所を作っていきましょう。
マイノリティの権利が少ないことを知り、それは私を含めたマジョリティ側の問題であることをきちんと引き受けましょう。
そうやってまずは蕨・川口から排除ではなく共生を選びとっていきましょう。
そして最後に、蕨・川口市において、共生の道を破壊し問題を持ち込んでいるのはヘイト団体、ヘイト言説、埼玉県警であり、一部の市議会議員であることを強調して終わります。
SHKW K